桐朋学園音楽部門九州同窓会

「人間の脳の発達のためには小学生の習い事はピアノだけで良い」

 2006年3月31日刊の週刊朝日発表による、「東大合格者の52%が小学生時代にピアノを習っていた。」と言う統計があります。当時、6歳児のピアノやヴァイオリン等楽器のレッスンを受けている割合が、全国で6.5%と言うことから考えると驚くべき数字です。
 また、2010年4月5日フジテレビ放映「ホンマでっか?TV」放送の中で、脳科学者・澤口俊之氏(武蔵野学院大学教授、人間性脳科学研究所所長)により紹介された「人間の脳の発達のためには小学生の習い事はピアノだけで良い」と言う一節は、脳科学の研究から証明されたものです。「幼少期から小学生のピアノ学習は、指先の運動、楽譜を先読みする訓練、暗譜する訓練が脳の発達に非常に効果的であり、更に、性格的には忍耐強くキレにくい。」と解説されました。

 今、世界の教育界、音楽界で脳科学から見た研究報告が話題になっています。そこで、脳の発達に大きな関わりがあると思われる音楽の教育現場での学習方法を私なりに分析して、脳のしくみと共に考えながら解説してみたいと思います。そして、この音楽教育の成果は一般教育へも応用して行けると確信し、音楽の枠を越えて幅広く伝えたいと考えてここにまとめてみました。

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