3歳〜10歳頃の音楽学習
楽器学習の開始時期
まず、音感と楽器の学習は、同時に開始できる訳ではありません。楽器の学習については3歳頃に判断する必要もありません。ピアノやヴァイオリンの開始時期は、この頃が良いと主張する音楽教師も多いようですが、子供の体格や体力、日常生活の能力や理解力の様子を見ながら、ゆとりを持って楽器を始める時期を考えましょう。
ピアノやヴァイオリンの楽器実技は、多くの場合3〜6歳頃に始めることができます。精神面で言うと、楽器の練習やレッスンには、15分程度の集中力の継続が不可欠です。ピアノの前に15分間座っていられるかどうかで判断できます。5〜6歳頃には、皆にその集中力が身に付くはずですから、その時期を待っても遅くはないと思います。むしろ、そのころには理解力が充実してくるために、演奏に関しては、より早く楽器を始めた子供たちに半年か1年で追いついてしまうことが珍しくありません。
多くの楽器の開始時期を考える場合、左右の指の情報のやり取りをうまく行なうための脳梁(左右の脳の情報をやり取りする神経繊維の束)の活動から見てみると、その臨界期は7歳頃と言われています。
管楽器や大型楽器の開始時期については後の項でお話ししますが、これらの楽器の開始時期が遅いと考える場合は、予備学習としてのピアノ・レッスンは大いに役に立つものです。
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