桐朋学園音楽部門九州同窓会

リタイア後の音楽の役割

短期記憶と長期記憶

 楽器を演奏することや歌を覚えることは、短期記憶の繰り返しによって成就します。曲や歌を繰り返し練習することは海馬での短期記憶のトレーニングの反復に他ならず、この反復を重ねてこそ短期記憶が大脳新皮質に送られ長期記憶として蓄積され、いつでも思い出せる記憶として完成するのです。リスナーとしての音楽愛好者が新しい曲を聴いて覚えることにも同じような作用があり、新しい曲を鑑賞することは脳の働きに大変有効です。
 ここで注目していただきたいことは、ボケが短期記憶の障害から始まっていると言うことです。つまり、海馬内の神経細胞(短期記憶に関わる)が減少していくことによって、ボケが進んでしまうのです。先程の「今聴いたことを覚えられなくても、古い記憶はいつでもはっきりと思い出せる」のはこのような現象の現れです。






LinkIcon脳のしくみと音楽(41)へ


長曽我部誠の日記帳と題して、海外旅行のおもしろ話など満載

長曽我部誠のエッセイ集LinkIcon

イギリスの作曲家=ブリテンがオーボエのために書いた曲「6つのメタモルフォーズ」に登場するギリシャ神話の6人のキャラクターについて

ギリシャ神話の登場人物LinkIcon