桐朋学園音楽部門九州同窓会

リタイア後の音楽の役割

熱中するものを持つこと

 今、脳科学の領域でも注目されているボケない方法の2つ目は、「熱中する」ことを持つことです。「熱中する」という言葉には、情熱を傾ける、没頭する、夢中になるなどの意味があり、単に集中するだけでなく時間が経つのを忘れて物事にあたると言うことです。高齢者の神経細胞の新たなる活性化に、「熱中する」という言葉が注目されているのです。
 楽器を演奏すると言うことは、楽譜を読み、それを体で表現し、聴力を集中してひとつの作品を作り上げることです。視覚や運動神経、聴覚、積み重ねた知識の記憶などをつかさどるたくさんの脳の部分を同時に使い、相当な集中力を必要とすることなのです。簡単な曲を演奏することでさえ、やり遂げるには熱中しないでできる訳がありません。
 また、たくさんの趣味で忙しく活動することよりも、「一芸を極める」ことの方が脳の活性化には有効に働くと言われています。熱中することを見つけること、その一つとして、音楽は非常に有効であると言うことです。






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