桐朋学園音楽部門九州同窓会

思春期以降の音楽学習

音感教育の継続と理論の理解

 先に述べた通り、音感の能力は10歳前後で開花し、次の学習ステージへと上っていきます。脳の成長により理解力や思考力が格段に向上し、理論に裏付けられた高度な音感能力が身に付くようになります。それは、今まで学んできた基礎的な音楽の理屈が自分自身の頭の中で整理され、ひとつの完成期を迎えたからなのです。普通、ここまでに、特別な音楽理論や楽典といった理論の学習を重ねてきた訳ではなく、音符の名前や長さ、五線譜の読み方、演奏や読譜に最低限必要な言葉や方法を覚えてきただけでした。レッスン等の中では、自然に、無意識のうちにさまざまな理屈を何となく身につけてきたのです。
 脳が理論学習の適正期に入ったことにより、今まで身に付けた事が体系づけられ高度な音楽理論を受け入れることができるようになります。また、自ら疑問や興味を持つことにより書物やテキストで自主的に学習したり、レッスンで質問したりする等の行動に出るようになる時期でもあります。
 音楽理論の解釈が深くなれば深くなるほど、ソルフェージュ力や音感のレベルも同様に向上していき、理論的な楽譜の読み方と音楽の理解力は、思春期前までのそれとはまったく違ったレベルに達するのです。


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