思春期以降の音楽学習
楽器学習の適正期
理解力や体力的に考えても、10歳前後は楽器の本格学習の適齢期に当たると思われます。思春期を迎えると、体格的にもはっきりと大人の体型に向かっていきます。骨や筋肉の造りもしっかりとしていきますし、思考方法も大人としての考え方や意識を身に付けていきます。もちろん、音感や楽器奏法の基礎など幼児期から積み重ねたものが土台となりますが、この時期からの脳の理論的発想に則った楽器学習の方法を実践していけば、効率よく正しい演奏力が身に付いていくことになります。
特に、管楽器については呼吸力や筋力が適正期に達し、弦楽器においては大人が使用するサイズに近いサイズの楽器が使用できる体格となります。管楽器、弦楽器ともに、男女とも身長145cm位がフルサイズ楽器の使用可能な目安となります。
体格だけではなく、脳の思考回路も理論的な傾向に変貌していきます。何故この奏法が良いのか、いけないのか、何のための練習なのか、目的のためにはどのような練習が必要なのか、音楽やフレーズにはどんな種類と意味があるのか、教師と学習者との対話の中で納得しながら、より良い奏法を身に付けていくのです。そして、目に見える成果を挙げ始めます。
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