3歳〜10歳頃の音楽学習
音感学習の継続の意味
一方、音感の学習は楽器の学習より早く始めていますが、相変わらず地道に続ける必要があるでしょう。絶対音感の臨界期は10才頃と言われています。楽器のレッスンの中でも音感レッスンを自然な形で取り入れる教師もたくさんいますので、そのような教師のレッスンが理想でしょう。10歳くらいまでは、どれだけ音感訓練を施し続けても練習に見合ったような反応がなかったり、能動的な音感行動を表現できなかったりと、音感教育の成果がないかのように思われることが少なくありません。これは、会話力や楽器の演奏力と同じで、音感の場合も時間をかけ、順序をたどって経験を積んでいかないとしっかりとした音楽力は身に付きません。このころは、教えられたこととその正しい意味が結びつけられなくても繰返し練習することが必要です。
そして、10才頃にやって来る「新しい脳」の活動開始期、つまり思春期に、絶対音感として一気に劇的なほどに花開くことになるのです。幼児期に正しく音感学習を始めた子供たちは、正しい学習を続けることができれば、必ず絶対音感が身につく時が訪れるのです。
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