桐朋学園音楽部門九州同窓会

3歳〜10歳頃の音楽学習

楽器練習のモチベーション

 幼児や小学生が毎日、自ら進んで練習することは大変まれな事だと思われます。子供自身が計画的に毎日のスケジュールを管理遂行できることは珍しいのです。その習慣性を身に付けることは、ほとんどは家族の規律や協力に頼ることとなります。
 別の角度から考えるなら、モチベーション高く楽器練習に向き合う事ができれば、練習時間獲得の習慣性にもつながる事は確かです。子供が自ら、音楽の楽しさを感じて自然な形で音楽に向き合うことが理想ですが、なかなかそのようにはうまくいきません。その場合は、教師や親がモチベーションをあげる方法を工夫し考えなければなりません。
 脳には「報酬系」という領域があって、報酬を期待して学習する時に活性化する働きを担っています。報酬と言ってもお金や物的なご褒美ではなく、心から褒めてあげるとか、音楽の喜びを一緒に感じてあげるなど、言葉や感情で表現することが健全なようです。このような報酬を目標に学習すると集中力や努力量に変化が現れると言うことです。このことは、子供が小さい頃から習慣づけると良いでしょう。
 モチベーションについては、7〜9歳の子供で調査したところ、音楽的な才能が高い子供よりもやる気のある子供の方が半年後の練習の成果が上がっていると言う実験結果があります。また、モチベーションが高い子供は自然と練習時間が増えていることも分かっています。








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