大脳辺縁系(古い脳、智恵、感性、生きる力)[心の座]
大脳辺縁系は脳幹部と接していて、大脳の表面からは見えない大脳の中核部に存在しています。ここには、海馬(記憶に大きく関与していると言われている)や扁桃体(情動的な記憶に関与している)などが存在しています。海馬は直接的に記憶をコントロールし、扁桃体はドーパミンやアドレナリンを放出して感情や感性に関わる部分と言われていますが、記憶の蓄積のためにはこの情動の強弱が影響することも分かっています。
この古い脳は、感情や感性に大きな影響を持っているだけでなく、さまざまな学習の蓄積、つまり、記憶のためにはこの部分の働きが大きいことが分かっています。この部分の活動を活発にすることで、一般的な学習の成果も大きく違ってくると言うことです。
この脳は「古い脳」と呼ばれるように、生まれてから10才頃にかけて人間となるための重要な成長を遂げ、次に説明をする「新しい脳」が活躍することになる「知識の理解や蓄積」にも記憶と言う点で大きな役割を担うのです。(図1参照)
脳のしくみと音楽(8)
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