思春期以降の音楽学習
毎日の基本練習
前項目中、①の基礎奏法と③の演奏テクニック(スケールやアルペジオ)については、世界的な著名な演奏家の多くが生涯を通して、毎日、同じ練習を継続して実践しています。
この単純と思える基本練習がなぜ大事なのかと言うと、脳の神経細胞への刺激や影響が継続するためだと言うことです。一度できたから完成とせず継続して同じパターンを繰り返し練習することで、神経細胞が太く丈夫なものとなり、情報の伝達速度や伝達量が増強されるのです。そして、神経細胞の感度も繊細になり、リズムにおいては0.1秒以下の細かなタイミング、音程においては1ヘルツ以下のわずかな差異をも敏感に感じられるようになります。
同じ練習を長期間続けると言うことは、音楽脳の機能を向上させるだけでなく、その結果、脳の各部分と運動野とをつなぐ神経細胞の活動を活発化させ、音楽以外の一般学習の能力をも向上さることが証明されています。
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