3歳〜10歳頃の音楽学習
努力を続けても現れない音感
3歳から10歳くらいでは、理屈を理解する脳の発達が充分でないため、子供たちは大人が思っているような音感の表現ができません。3歳では、大人が当たり前に感じる高〜い音・低〜い音という観念すら発生していないのです。この時期に何らかの目に見える結果を求めるのはナンセンスです。親や大人が期待する結果などぼんやりでも現れるものではありません。少しずつ経験し知識を積み重ねながら、音の価値や理屈を覚えていくものなのです。幼児期に絶対音感を完全に身につける子供がいるとすれば、その子供は、天才の部類と考えて良いでしょう。上手に学習を続けていけば、モーツァルトのような才能を発揮できるに違いありません。
0歳から音感の神経細胞(ニューロン)を刺激し、その神経細胞を積極的に育てて、3歳以降に音程や音階の名前や特徴を自然な形でインプットして、継続して積み重ねると言うのが学習の順番で、10歳頃に一度目の完成期が訪れると考えられます。
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